南米の細長いことで有名な国のことではありません。
紛らわしくてごめんなさい。

アメリカのアニメとかが好きでよく見るのですが、
（ザ・シンプソンズやサウスパークなど、、）

しょっちゅう「チリ料理」が出てくるんですよね。

なべでグツグツ煮るアレ。


アレっていったいなんなのでしょう？

少なくとも、実家の食卓にも、給食にも学食にも
出てきたことがないし、
「チリ料理専門料理」のお店も
出会った記憶がないんですよね。


そんなわけで調べてみました。

 
「チリ料理」とは？

メキシコ料理を、アメリカの人が自分たち流にアレンジした料理、
のことらしいです。

インドのカレー（というかスパイス料理）を、
イギリス経由で日本人が「カレー」という料理にしたような感じだとか。


そもそも、ここでいう「チリ」とは
スペイン語で「チリコンカルネ」や「チリビーンズ」とよばれる料理の略称で、
「チリ」は「辛い唐辛子」
「カルネ」は「牛肉」。

唐辛子で味付けした、牛のひき肉や大豆のごった煮スープ、
というイメージでしょうか。

最近の映画では見かけない気がしますが、
西部劇の映画をみるとこの料理がよく出てきます。

夜、遠くでコヨーテが遠吠えをしているようなシーン。
たき火をかこって、
カウボーイが鍋に向かって料理をつくったり食べている場面。

あの鍋の中身はたいてい「チリ」なんだそうです。


料理の起源ははっきりとはしないそうですが、
メキシコ近くのテキサス州（カウボーイで有名！）が発祥とされ、
1835年に「チリパウダー」が発明されて以来、爆発的に広まり、
アメリカの国民食と呼ばれるほどの人気を博しています。

この「チリパウダー」とは、
粉唐辛子、ガーリックパウダー、オレガノ、クミンなどを配合した調味料で、
炒めた具材に適量ふりかけるだけで
「チリ」になる、という便利アイテムです。


まさしく、日本で言うところの「カレー粉」のようなものといえるでしょう。

ちなみに、この「チリペッパー」は日本のスーパーの香辛料コーナーでも
お買い求めいただけます。


さらに、（やはり日本のカレーのように、）
アメリカの各家庭で、「その家の味」が存在するようです。

具材も、インゲン豆、ひき肉、タマネギ、トマト、そしてチリパウダーが
ベーシックなのですが、
肉には牛肉以外にも、豚肉、鶏肉、さらには七面鳥が使われたり、
オートミールやトウモロコシ粉が入ったり、
シナモンやコーヒー、チョコレートを隠し味にしたり、

それぞれの家庭で、お気に入りのチリがあるようです。


さらに、アメリカでは、
「チリ・クックオフ」という、チリの試食品評会のイベントまであるそうです。

各家庭のレシピを味比べして楽しむ非公式の社交の集まりから、
賞金をかけた一大イベントまで、さまざまあるのだとか。

しかも、チリ試食振興会インターナショナルという組織まであり、
ここが、「公認」のクックオフを、毎年500以上開催したり、
年に一度の選手権まで催しているなど、

アメリカンのエンターテイメントとチリへの情熱が
を思い知らされます。


日本のカレーも、
たぶん選手権とかはやっていると思いますが、

もっと小規模な範囲で、
仲のいい人達で集まって
それぞれの持ち寄ったカレーとか味比べしたら
おもしろいですよね。

（みんなで一つのカレーを作る、っていうほうが多いのかな？）



さて、
辛いものマニアの私も、
実はチリ料理に挑戦してみたことがあります。

正直なところ、
カレーよりも本当に簡単にできます。

しかも、基本は唐辛子味なので、
いろいろと好きな物を適当に混ぜても美味しく食べられます。

モツとか、キノコとかが好きです。

また、一般的にはトマト（ホールトマトの缶詰を使うと便利）で味付けしますが、
これを抜いて、
代わりにキムチを入れるのも
個人的にはお気に入りです。

名付けて「キムチリビーンズ」。
ワインと醤油を隠し味にして、
国際色豊かなC級グルメの完成です。

辛いものが好きなので、
「チリビーンズ」（そんなに辛くない）だけだと満足できなくて、
「チリペッパー」や「ハバネロなんとか」を加えて
目の網膜から火がでるほどの味付けにしています。


冷蔵庫の中にねむっている
「余っている食材」の一括整理に、
このチリビーンズに稜線してみてはいかがでしょうか？

レッドペッパー/チリ（パウダー）【100g】/スパイス・ハーブ・香辛料・調味料

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