身の回りの気になる「あんなこと」「こんなこと」を、
納得いくまで調べていきます。
ちょっとした雑学や、暇つぶしの読み物にどうぞ♪(毎日更新予定です)
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昨今の放射性物質騒ぎで、一度は目にしたことがあると思う言葉、
「半減期」
ヨウ素の半減期がこれくらいだとか、
セシウムの半減期はもっと長くて・・・
というように使われますが、
半減期とは、どういうものでしょうか?
「半減期」
ヨウ素の半減期がこれくらいだとか、
セシウムの半減期はもっと長くて・・・
というように使われますが、
半減期とは、どういうものでしょうか?
「半減期」という言葉の通り、
「半分に減るまでの期間」です。
放射性物質であるセシウム137を例にしてみます。
セシウム137の半減期は約30年です。
セシウム137がはじめに100個あったとすると、
30年たったときには、セシウム137の数は半分の50個になっています。
30年で50個なくなったんだから、
もう30年したら、残りの50個もなくなるんじゃないの?
と考えてしまうところです。
ところが、実際には、
50個の半分の25個しか減らないのです。
実は、セシウム137(や、他の放射性物質)が減る(崩壊する)のは、
単純に同じ数づつへっていくわけではなく、
「確率」が絡んでいるのです。
ちょっとだけ簡単なイメージを紹介します。
例にだしたように、
セシウム137を100個用意します。
その一つ一つにコインを渡しておきます。
半減期である30年がたったら、
いっせいにコインを投げて裏か表をだします。
そして、
表のコインをだしたセシウムは、そのまま残る。
裏をだしたセシウムは、崩壊。
ということにします。
さて、半減期の30年たったとき、
セシウムの一つだけに注目したら、
そのセシウムが生き延びるかどうかは1/2の確率で決まります。
残るかもしれないし、消えるかもしれません。
ところが、100個のセシウム全部をみてみると、
だいたい50枚は裏になって、50枚は表になるでしょう。
つまり、セシウムの半分はなくなるわけです。
そこから、また30年したら、
生き残ったセシウムにもう一度コインを投げさせます。
表がでたセシウムは残り、裏がでたセシウムはなくなります。
こうしてまた、半分に減るわけです。
この、コインを投げて裏か表でセシウムの運命をきめることを半減期の30年ごとに行い、裏をだしたセシウムをどんどん減らしていくわけです。
逆に、セシウムが半分になる期間をセシウムの半減期としています。
これが「半減期」の考え方です。
だから、運がすごくいいセシウムだったら、いつまでもコインの表を出し続けて、
他のセシウムがなくなったあとでも、100年でも200年でも残ることもあるわけだし、
はじめに用意したセシウムの100個が、みんな運が悪いのばっかりだったら、
最初にコインを投げ上げた30年目に、みんないなくなってしまうことだってあるわけです。
ただし、こうなるのはものすごく低い確率なので、
ほとんどありえないだけなのです。
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